Webサイトのスクリーンショットを取得する必要がある場面は多く、例えば、サイトのプレビュー画像をブログや商品ページに使うときや、競合サイトの動向を記録する場合などが挙げられます。そんなときに便利なのが、WordPressの「WP REST API」と、スクリーンショット自動生成機能「mshots」です。
この記事では、mshotsの基本的な使い方や仕様について詳しく解説します。
mshotsとは?
mshotsは、WordPress.comのAPI機能の一つで、URLを指定するだけでそのWebサイトのスクリーンショットを取得できる便利なツールです。スクリーンショットの自動生成をサポートしており、画像の取得やサムネイル表示などに活用できます。
WP REST API mshotsの基本的な使い方
mshots APIは非常にシンプルに利用でき、次のようなURL形式でスクリーンショットを取得することができます。
例:
https://s.wordpress.com/mshots/v1/{URL}
{URL}
部分にはスクリーンショットを取得したいWebページのURLを入力します。例えば、「https://example.com」のスクリーンショットを取得したい場合、次のようにリクエストを送ります。
https://s.wordpress.com/mshots/v1/https://example.com
これをブラウザでアクセスするか、WordPress内でプログラムに組み込むと、指定したURLのスクリーンショット画像が生成されます。
具体的な利用例
ブログにサムネイルを自動生成
例えば、あなたがブログに記事を投稿する際に、紹介するWebサイトのスクリーンショットを自動生成して表示したいとき、mshotsを活用できます。スクリーンショットを簡単に埋め込むには、以下のようにコードを記述します。
<img src="https://s.wordpress.com/mshots/v1/https://example.com" alt="Example.comのスクリーンショット">
これで、指定したサイトの画像がブログに自動表示されます。
mshotsの仕様と注意点
mshots APIを利用する際の仕様や注意点をいくつかご紹介します。
- サイズ
取得できるスクリーンショットのサイズはデフォルトで固定されていますが、特定のサイズを指定することはできません。画像のサイズはあくまでWordPress.comの設定に依存しています。 - キャッシュ
mshotsは、スクリーンショットを一度取得するとキャッシュに保存します。つまり、同じURLに対して再度リクエストした場合、最新のスクリーンショットが表示されるわけではなく、キャッシュされた画像が返されます。定期的に更新が必要な場合は、キャッシュクリアが行われるまで待つか、他のAPIやツールを併用する必要があります。 - セキュリティ
一部のサイトでは、スクリーンショットの取得がブロックされることがあります。これはサイト側でのセキュリティ設定や、robots.txtによるアクセス制限が影響しているためです。 - 対応ブラウザ
生成されるスクリーンショットは、主にデスクトップブラウザのレンダリング結果に基づいており、モバイル向けのスクリーンショットはサポートされていません。
まとめ
WP REST APIのmshotsを使うことで、非常に簡単にWebサイトのスクリーンショットを取得し、自動生成できます。ブログや商品ページ、競合分析の資料作成など、さまざまな場面で役立つでしょう。mshotsをうまく活用して、作業効率をアップさせてみてください。